8月6日・・・。
日本以外で、
この日を過ごしたのは初めて。
いつもの記念式典を、
テレビで見ないのも、
なんだか違和感を感じました。
ただ、見なかったけれど、
部分的に虹色に光る廃油のような映像が、
網膜に投影されます。
雄叫びをあげるキノコ雲、
壊れかけたドーム、
悲惨さを訴え続ける写真や人形たち、
神妙に黙祷を捧げる人々・・・。
いずれも、
意識した瞬間に反射的に現れ、
重層化しては、黒ずんでいきます・・・。
今日、ここには、「広島」のニュースは、
残念ながら届きませんでした・・・。
2008年の日本・・・。
8月6日が何の日かわからない日本人が増えていると聞きます。
核廃絶を世界に訴える資格があるのか・・・、
そんなことを問われるような国になってしまっては困ります。
皆が、人道という観点から、
核兵器の酷さを深く見つめ直す日だと思います。
長崎の暑い夏も、もうすぐ・・・。
思いを伝え、言葉を紡いでいくことが、
風化を防ぐ。